● タイを襲った数十年ぶりの洪水被害
バンコク~ロッブリーに向かうバスの中からの風景。
道路にも水があふれて川のようで、ゆっくりとしか
進めない。
位置的にはサラブリーあたりだが、田んぼがあった
はずのところには、広大な湖があるようだった。
タイ各地で10月後半から豪雨による洪水被害続出。
毎年雨季の終わりに洪水にみまわれることはよくあ
ることで、年中行事のようなものだ。
しかし今年は全国の県の半数近い30県以上が被災、
なかには浸水3mの地域もあった。
ロッブリー駅に近い市内では川が氾濫し、川沿いの
地域は、しばらくの間進入禁止になるほど。
しかし、山沿いにあるパバナプ寺や滞在先では大き
な被害はなかった。
☆ 10月からの洪水による被害 タイ防災局
(2010/11/21現在)
● 被災者 8,663,221人、2,523,608世帯
● 死 者 233人
今後は野菜穀物の高騰、経済への影響、さらに害虫
や伝染病も懸念されているが、被害地区への支援の
輪も広がっており、街中でも募金活動や支援物資の
受付が至る所で行われている。
被災された方々がどうか一日も早く通常の生活を取
り戻されますように☆
● カルチャースクール
重症病棟横にある小さな建物で、工芸品などをつくる
プチカルチャースクールが、今年の7月からスタート
した。
☆【 グラスペインティング 】
☆ 【 アートTシャツ 】
習えるが、ちょっと作ってみたいというのもOK!
この場所はレクリエーション用としても開放している
が、病状が回復して家に戻った時、お小遣い稼ぎがで
きるようにと職業訓練的な目的も兼ねている。
患者が個人的に作品を販売したい場合にもこのスペー
スを利用できるようになっている。
● アートセラピー
お寺では、今年なかば頃より、内面を表現する方法
として絵を描くことが推奨されるようになった。
画用紙とクレヨンが配られた当初は、多少戸惑いが
みられたが、今では、ちょっと空いた時間があると
率先して絵を描く人もいる。
心理療法として精神分析をするわけではないが、内
面を表現することができるため、絵を描くことが好
きな人は、イキイキとした表情があらわれてきて、
みるみる表現が上達している。
アームは諸事情により、学校には通っていない。
もともと手先が器用でプラモデルをつくるのも大好
き!このスペースができてからは、彼がここの一番
の常連さん!(壁にたてかけてあるのが彼の作品)
【 僕の頭の中にあるものをかいたんだ~! 】
はずかしがりやで控えめなアームですが、絵のこと
になると彼の中にあるものがどんどん溢れてくる!
☆ ソン (25歳)はずかしがりやで控えめなアームですが、絵のこと
になると彼の中にあるものがどんどん溢れてくる!
交通事故による右半身麻痺があるため、
利き手であった右手はうまく動かない。
それでも、使い慣れていない左手で器用に色をおく。
お気に入りは、原色クレヨンの鮮やかな色づかいと
独特なタッチで、いきいきと描かれている。
週一回訪れる僧侶アロンコット師と