2012年8月10日金曜日

【 滞在記13 】 【 2010.11. 2 ~ 11.10 】 



      ● タイを襲った数十年ぶりの洪水被害

     
        バンコク~ロッブリーに向かうバスの中からの風景。
        道路にも水があふれて川のようで、ゆっくりとしか
        進めない。
        位置的にはサラブリーあたりだが、田んぼがあった
        はずのところには、広大な湖があるようだった。
          
        
        タイ各地で10月後半から豪雨による洪水被害続出。
        毎年雨季の終わりに洪水にみまわれることはよくあ
        ることで、年中行事のようなものだ。
        しかし今年は全国の県の半数近い30県以上が被災、
        なかには浸水3mの地域もあった。

        ロッブリー駅に近い市内では川が氾濫し、川沿いの
        地域は、しばらくの間進入禁止になるほど。
        しかし、山沿いにあるパバナプ寺や滞在先では大き
        な被害はなかった。



         
          
       ☆ 10月からの洪水による被害     タイ防災局
                      (2010/11/21現在)
         ● 被災者 8,663,221人、2,523,608世帯
         ● 死 者 233人  

         今後は野菜穀物の高騰、経済への影響、さらに害虫
         や伝染病も懸念されているが、被害地区への支援の
         輪も広がっており、街中でも募金活動や支援物資の
         受付が至る所で行われている。

         被災された方々がどうか一日も早く通常の生活を取
         り戻されますように☆







      ● カルチャースクール

        重症病棟横にある小さな建物で、工芸品などをつくる
        プチカルチャースクールが、今年の7月からスタート
        した。
       
       ☆【 グラスペインティング 】

     ☆ 【 パン粘土キーホルダーづくり 】
         どらえもん人気は万国共通です!

      ☆ 【 アートTシャツ 】



        それぞれのプログラムは、30時間ほどでひととおり
        習えるが、ちょっと作ってみたいというのもOK!

        この場所はレクリエーション用としても開放している
        が、病状が回復して家に戻った時、お小遣い稼ぎがで
        きるようにと職業訓練的な目的も兼ねている。
        出来上がった作品は、お土産物として販売しているが、
        患者が個人的に作品を販売したい場合にもこのスペー
        スを利用できるようになっている。
          








     ● アートセラピー


       お寺では、今年なかば頃より、内面を表現する方法
       として絵を描くことが推奨されるようになった。

       画用紙とクレヨンが配られた当初は、多少戸惑いが
       みられたが、今では、ちょっと空いた時間があると
       率先して絵を描く人もいる。

       心理療法として精神分析をするわけではないが、内
       面を表現することができるため、絵を描くことが好
       きな人は、イキイキとした表情があらわれてきて、
       みるみる表現が上達している。


     ☆ アーム (13歳)

       アームは諸事情により、学校には通っていない。
       もともと手先が器用でプラモデルをつくるのも大好
       き!このスペースができてからは、彼がここの一番
       の常連さん!(壁にたてかけてあるのが彼の作品)


        【 僕の頭の中にあるものをかいたんだ~! 】
        はずかしがりやで控えめなアームですが、絵のこと
        になると彼の中にあるものがどんどん溢れてくる!



       ☆ ソン (25歳)

         

交通事故による右半身麻痺があるため、
利き手であった右手はうまく動かない。
  
   それでも、使い慣れていない左手で器用に色をおく。
  お気に入りは、原色クレヨンの鮮やかな色づかいと
独特なタッチで、いきいきと描かれている。
            
 
週一回訪れる僧侶アロンコット師と