● ソンクラーン (水かけ祭り)
欧米や日本と同様に1月1日、中国正月の2月と、
タイのお正月は4月13、14、15日。
(ソンクラーン)は、サンスクリット語を起源に持つ
タイ語であり、太陽が黄道帯に入ることを意味する。
ソンクラーンに水を掛け合うのはただ楽しみのため
だけではなく、次の耕作期に十分な雨が降るように
という願いも込められているという。
今年は赤シャツのUDDデモ真っ最中、まだ決着が
つかないままにお正月に突入したが、ロッブリーで
はどこの国の話だろうというほど平和なお正月でし
た。
お寺でも、お正月初日に水かけ祭りのイベントが開
催されました。
寺内で托鉢
読経とアロンコット師の説教
引き取り手のなかった遺骨が収められるお堂にて
☆ ソンクラーンの初日には、僧侶によって亡くなった
人を偲ぶ儀式が行われ、続いて托鉢の儀式、手に、
香りのする水を注いで祝福する「ロッド・ナーム・
ダム・フア」と呼ばれる儀式や、うまれ曜日の仏像
に水をかける儀式が行われます。
寺のスタッフ、看護師、この日のミスコンテストに
出る入所者と共に水かけを楽しむ。
水を掛け合い、全身ずぶぬれで顔には白い粉を塗り
たくられる。
コンテストの合間にはタイの民族音楽にのり、踊り
続け、繰り広げられるゲームにもみんな大はしゃぎ!
・大食い競争
・棺おけ運び競争(!?)
・二人羽織のようなゲーム
恒例のミスコンテストには、患者の中から選ばれた
美女が10名出場♪(うち、女性らしい男性は3名)
わたしも審査員として参加することになった。
美しさ、表現、健康などの審査基準により、点数を
つける。(かなり本格的☆)
どんなかんじで審査するのか、他の審査員の手元を
のぞいてみたところ、かなりシビアなお点がならん
でいた。
ひとりひとりのアピールタイムには、歌って踊って、
はるな愛ちゃんのように歌にあわせて踊るショーや
ハードなローソクショウを披露する参加者も!!
ここはお寺だったよね?(以前のSMショーのプロ!
だったのだとか…どうりで本格的!)
このお祭りは数日前の会場の清掃からはじめ、準備、
企画、人選、すべてお寺で働くスタッフにより運営
されている。
司会進行もプロ顔負け!
みんなでひとつになって盛り上げる。
参加する人はお寺在住の患者や家族の他、お布施に
やってきた見学者ももちろん自由参加。
重症病棟の患者さんも見にやってくる。
【 歩けるように練習も頑張るから、来年も一緒に
お祝いしよう!約束だよ♪ 】
やる気まんまん♪ 楽しみにしてるよ!
● ミスコン後日談
ミスコンテストは大盛況のうちに、満場一致で優勝
者が決定!
彼女は全身整形の限りをしつくした、レディボーイ。
スェーデン人の恋人から毎月5万Bの仕送りがある
というだけあり、衣装はバンコクでオーダーメイド。
曲に合わせたパフォーマンスもプロのショーを見て
いるようだった。
(写真がないのがほんと残念!カメラが水に濡れる
のを怖れてあまり写真がとれなかった…。)
重傷者病棟からの二人の出場者のうち1人が2位に
選ばれた。
翌日病棟へ行くと、選ばれなかった人が私をみて、
【 昨日の審査で誰にいれたの?どうしてあの人が入
賞して私が落ちたの?? 】半べそかきながらの
抗議。
【 ふたりに同じ点数いれたよ。とてもキレイだった
し頑張ってたじゃない。 】 というと、
【 だってせっかく頑張ったのに選ばれないなんて!
恥ずかしくて消えてしまいたい… 】
100人を超える患者の中から選ばれてミスコンに
出場が決まった時はウキウキだった☆
看護士さんから借りた衣装をキメて、ウィッグをつ
け、つけまつげもばっちりのフルメイク!
あんなにがんばったのに、入賞しなかった…。
まるで天国から地獄へまっさかさま。
ショックだったんだよね…。
でも、キラキラだったよ☆
何よりも、コンテストに出られるほど元気になった。
軽症病棟でも、まるで同じことがあったそうだ。
【 重症病棟から入賞者がでたのに、なんでここからは
は誰も選ばれないの!コンテストなんか出なきゃよ
かった。もう死んでしまいたい… 】
● 音楽療法
☆ タマサート大学に留学中のヘザーさん
中国の二胡を使った演奏。
以前日本でも紹介された【 女子十二楽紡 】で聞中国の二胡を使った演奏。
き覚えのある二胡は、バイオリンに少し似たような
音だが、高音が特徴的で、何ともいえない切ない音
が紡ぎ出される。そう大きくはない楽器なのに、そ
の形態からは想像以上の大きな音も響かせることが
できる。
猫もお行儀よく特等席へ。
患者さん、医者さんや看護士さんボランティアも共
に癒されました。日本でもホスピスを慰問して演奏
されることもあるそうです。
★ 音楽療法(おんがくりょうほう music therapy)
音楽を聞いたり演奏したりする際の生理的・心理的
な効果を応用して心身の健康の回復、向上をはかる
行為。
歌唱や演奏を行う能動的音楽療法と音楽を聴くなど
受動的音楽療法の2つに分かれる。
バリー・キャシレスは 『代替医療ガイドブック』
において
「音楽療法は立証済みの補完療法であり、多くの病状
や問題に効果を上げている。
治癒力はなく、いくつかの補完療法のように、重大
疾患の治療法として勧められることもない。
しかし、優れた補完医療法の例にもれず、幸福感や
生活の質を高め、症状を軽減し初期治療やリハビリ
テーション効果を高めてくれる」と述べている。
( WIKIPEDIA より )