● 行きは、バンコク モーチットマイからの長距離バスでは
(98バーツ)停車箇所が多く3時間かかった。帰りはミニ
バス(110バーツ)にしてみると、バンコク 戦勝記念塔
までが2時間足らず。
ロッブリー20時発の最終便、雨季おわりの嵐の中でも、
ノンストップでつっ走る。ちょっとヒヤヒヤ~。
● 遺跡があちらこちらに点在している。
ロッブリーは、12月頃咲く畑一面のひまわりでも有名。
ここでのお土産は、ひまわりの種入りクッキーか猿の置物。
● ネットからの情報だけで訪問したため、ボランティアが宿泊
したという AsiaHotel Lopburi(エアコン 350B)に1泊
したが、案内されたのは鍵が壊れてかからない部屋で、変更
してもらった部屋も埃っぽくすえたニオイの部屋で蚊やアリ
してもらった部屋も埃っぽくすえたニオイの部屋で蚊やアリ
の大群に悩まされた。
Lopburi Inn(1泊600B)にも宿泊したが、古くさいホテル
で何もいわなければシーツも換えないシステム?虫はいなか
ったが、ヤモリのカップル発見!
ったが、ヤモリのカップル発見!
● パバナプ寺は、1979年10月4日にエイズホスピスとし
て活動を開始。敷地は8万平方メートル。
家族や社会からも見放されて行き場を無くしたHIV陽性者
は、お寺に救いを求めたのだそうだ。
エイズホスピスとして世界一の規模とも称されているとか。
● ボランティアは基本的に寺の外に宿泊することになる。
寺はゲストハウスからバイクタクシーで20分ほど。
● バンコクから2時間とはいえ、かなり郊外にきた感じがある。
● ゲートをはいってすぐ左手の建物は葬儀を行う場所。
奥には現役の火葬場があるが、以前一日に十数体もの火葬
が必要だった時代に使われていた火葬炉が少し離れた場所
にあります。
しかし現在は1機でまかなえるため、遺跡のように見学者
を迎えるだけになっている。
が必要だった時代に使われていた火葬炉が少し離れた場所
にあります。
しかし現在は1機でまかなえるため、遺跡のように見学者
を迎えるだけになっている。
● 私のボランティア初日は、その日に亡くなられた2名のお葬
式からスタートすることとなりました。
式からスタートすることとなりました。
身寄りのない男性と、もうひとりは女性で恋人と友人が参列
されていた。お世話になりましたと頭を下げられたので私は
まだお会いしたことがありませんでしたと言うと、それなの
に参列してもらえるだなんてと更に頭をさげられた。
こちらも恐縮しながらも、タイスタイルの葬儀初体験。
されていた。お世話になりましたと頭を下げられたので私は
まだお会いしたことがありませんでしたと言うと、それなの
に参列してもらえるだなんてと更に頭をさげられた。
こちらも恐縮しながらも、タイスタイルの葬儀初体験。
● 隣の男性は、オランダ人のボランティアのHuubさん。
10年間ここを訪れていて、今年は3ヶ月間滞在されている
という。【 ここはとても特別な場所だよ 】と言われてい
たのが印象的であった。
という。【 ここはとても特別な場所だよ 】と言われてい
たのが印象的であった。
● 3~400人収容できる照明や音響も整った講堂。
HIV陽性者で結成したバンドのライブも行われていて、
入所者がドレスアップして舞台にでて歌やダンスのショー
も、訪問者に啓蒙活動の一環としての披露されている。
も、訪問者に啓蒙活動の一環としての披露されている。
日曜日には、野外簡易ステージでカラオケショー?
歩行者天国っぽくて人がいっぱい。
重症病棟のベッドにいる患者さんに、聞いてみた。
いつもこうなの?うるさすぎじゃない?というと、うん、
まあ、もう慣れたよ~という。
賑やかなことが好きな人々もいて、寂しくないから好き!
という声もあった。
いつもこうなの?うるさすぎじゃない?というと、うん、
まあ、もう慣れたよ~という。
賑やかなことが好きな人々もいて、寂しくないから好き!
という声もあった。
ツアーに訪れる。このときは小学生のグループ。瞑想用の階
段をダッシュでかけあがって競争!この年齢でHIVのこと
理解できるのかな?でも、遠足ってそんなものか!?あとで
なるほど~!と思い返したりする。
段をダッシュでかけあがって競争!この年齢でHIVのこと
理解できるのかな?でも、遠足ってそんなものか!?あとで
なるほど~!と思い返したりする。
● 軽症者の方の住むバンガロー。
家族用の少し広いタイプもある。
● こちらも軽症者の方、スタッフ、
タイ人ボランティア用平屋建てのコテージ。
タイ人ボランティア用平屋建てのコテージ。
● 洗濯物干し場。囲いで仕切りがある。
● 重症病棟 (通称 ワライラック)
通称名ワライラックとは、現国王の第三王女の愛称である
が、この名前を名称にできる特別な許可がいただけるのは
大変な名誉なことだという。
通称名ワライラックとは、現国王の第三王女の愛称である
が、この名前を名称にできる特別な許可がいただけるのは
大変な名誉なことだという。
● ヴィッパサーナ瞑想のための、山の上まで続く長い階段
を更に建築中。
● 【 ブッダのファーストステップ 】
このお寺の名前の由来にもなっている、大事な場所。
● 施設は、教育目的で見学できるようになっており、患者や
家族の承諾の下に、ご遺体や体の一部を博物館で展示して
いる。
家族の承諾の下に、ご遺体や体の一部を博物館で展示して
いる。
● ライフミュージアムの展示。
生前の写真やプロフィールがそえてあるものもある。
室内には仏教的な教えが書いたプレートがあり、ミイラは
生命ある【 今に生きる 】ことの大切さを示していると
いう。
生命ある【 今に生きる 】ことの大切さを示していると
いう。
● まるで今にもおきあがりそうにきれいなミイラもある。
博物館にある17体の遺体は病院で大腿部を切開し、血管
にホルマリンを注入後、縫合して保存されている。
遺体の生前の体調にもよるそうだが、管理が悪く、大半は
かびがはえ、水がでてきても放置されている。
かびがはえ、水がでてきても放置されている。
● 施設内にはアート的なものが多いが、患者の遺骨を粉末状
にして樹脂と混ぜて固めて作られている!!
最初目にしたときは、ちょっとした衝撃だったが、これら
の像は、仏教に根ざす教えや、ひとつの家族の中で信頼と
誠実を分かち合いながら共に暮らすカップルや夫婦のあり
方を示しているそうだ。
にして樹脂と混ぜて固めて作られている!!
最初目にしたときは、ちょっとした衝撃だったが、これら
の像は、仏教に根ざす教えや、ひとつの家族の中で信頼と
誠実を分かち合いながら共に暮らすカップルや夫婦のあり
方を示しているそうだ。
● タイのお寺ではよく見られる光景だが、敷地内には犬や猫
が多い。ペットとして飼われていたり、寺に住みついてい
るものもいる。こちらは牛もようの6匹が生まれたばかり。
が多い。ペットとして飼われていたり、寺に住みついてい
るものもいる。こちらは牛もようの6匹が生まれたばかり。
● 半野良状態の犬や猫が病棟にも自由に出入りしている。
中にはあっちいけ!と追い払う人もいるが、大抵は受け入
れているようで、食事の食べ残しをあげたり、ベッドでな
でていたりする。
れているようで、食事の食べ残しをあげたり、ベッドでな
でていたりする。
免疫の下がっている状態の人は皮膚も弱く傷つきやすい。
ちょっとしたことが命取りにもなりかねない状況の中で、
確かに衛生的には…?であったとしてもここでは日常の
風景。
ほんとうは、みんな知っている。
動物の毛が病気によくないことも衛生的にも問題がある
ことも。
ことも。
それでも、犬や猫を抱いたりなでている姿を目にすると、
● 軽症者用4階建ての病棟 (通称 メータータム)
1階 展示スペース
2階 診察室、ミーティングルーム、エクササイズルーム
3階 看護士さん及びスタッフ個室
4階 大部屋と診察室 どこも風通しがよく明るい
● ミスインターナショナルや多くの各界の有名人が寄付に
訪れている。
● 薪でご遺体を焼いていた頃は、火力が弱くて焼ききること
ができない為、やむなく骨を砕く機器を使っていたという。
ができない為、やむなく骨を砕く機器を使っていたという。
こちらは、引き取り手のない遺骨を安置してあるお堂。
仏教の大切な日には、僧侶が読経を捧げている。
● 盲目の方も手をひいてもらっての散歩が日課となっている。
障害があり歩行困難な場合でも、歩行器などを使ってなる
べく運動するように心がけている。
障害があり歩行困難な場合でも、歩行器などを使ってなる
べく運動するように心がけている。
● スタッフのように患者の面倒を見ている人も、同様に患者
だったりする。
比較的体力の戻った軽症の人は、場内の掃除や警備、病棟
内での重症者のケア(買い物や食事の介助やシャワーの手
伝いなど)を手伝う。
内での重症者のケア(買い物や食事の介助やシャワーの手
伝いなど)を手伝う。
● 訪問者はお寺にお金を寄付するだけでなく、ひとりひとり
に、お菓子や飲み物を渡していく人もいる。
見学者が重なることもあり、ベッドの上が頂き物であふれ
ると、大きな袋に集めて他の病棟にも配る。
● 袋菓子やジュースなど腐るものではないが、こんなにいっ
ぱいあってどうするんだろう?と思っていたが、マッサー
ジをおえた後に【 ありがとう!これのんでね♪ 】と、
渡してくれる人もいる。
ぱいあってどうするんだろう?と思っていたが、マッサー
ジをおえた後に【 ありがとう!これのんでね♪ 】と、
渡してくれる人もいる。
【 せっかくもらったんだし気にしなくていいんだよ~、
気持ちだけもらっとくね 】 というと、寂しそうな
顔で【 お礼として受け取って!ありがとう♪ 】という。
それからはありがたくいただくことにした。
● 時には現金を渡していかれる場合もある。
ボランティアにも【 ありがとう~! 】の言葉と一緒に
渡していかれる方も。とてもうれしかった。
● TVや雑誌などの報道でこの寺を知り、家族がケアでき
ずに連れてきたり、病気への偏見から放置することも。
病院からの紹介で来ることになった人もいる。
簡単な仕切りで数人に区切られた33人の重症者病棟に
は、部屋の真ん中にナースステーションがある。
医師の往診は私が滞在していた1週間のうち1日。
酸素吸入や点滴などは必要時だけ。
痛みの緩和薬などは特に使用されていないようだ。
急な症状がでた時は、車で10分ほどの病院を訪れる。
● 沢山の方が過ごしているスペースなのに病人特有の臭い
がそれほどこもっていない。
特に消臭剤を使っていないのに、消毒液、排泄物、死臭
ともに最小限なのは、平屋建てで風通しがよいからだろ
うか。
● 重症者病棟では、マスクもゴム手袋も二重につけるよう
にいわれた。
エイズ自体が接触によって感染することはないけれど、
抵抗力や免疫が下がって、皮膚に症状がでていることも
ある。それと、外部から入ってきた人が運ぶ菌を患者に
うつさないためでもある。
うつさないためでもある。
● ふがふがしゃべるので、よくわからない。
よーく聞いてみると【 100バーツちょうだいよ~ 】
と言ってた。
お金はないというと、ベッドをばんばん叩いて悪態をつく。
マッサージしても、もっともっとと駄々をこねてすねる。
にくらしいけど、なんかかわいい。
よーく聞いてみると【 100バーツちょうだいよ~ 】
と言ってた。
お金はないというと、ベッドをばんばん叩いて悪態をつく。
マッサージしても、もっともっとと駄々をこねてすねる。
にくらしいけど、なんかかわいい。
● 子供や家族の写真をみせながら身の上話に花がさく。
【 なんで恋人いないの?タイ人はきらい? 】私にも
何度も聞いてくる。
まじめな顔で【 歳とったら子供いないと寂しいから
これからでも産んだ方がいいよ!】という。
親戚の人と話してるみたいだった。
写真をとる前に【 ちょっと待って粉はたかなきゃ!】
ちょっとおすまししてパチリ。ヌイさん本人もお気に
入りの一枚がとれたが、実はこの頃徐々に視力が失わ
れていて、この日を境に携帯のボタンも読めなくなっ
てしまった。
まじめな顔で【 歳とったら子供いないと寂しいから
これからでも産んだ方がいいよ!】という。
親戚の人と話してるみたいだった。
写真をとる前に【 ちょっと待って粉はたかなきゃ!】
ちょっとおすまししてパチリ。ヌイさん本人もお気に
入りの一枚がとれたが、実はこの頃徐々に視力が失わ
れていて、この日を境に携帯のボタンも読めなくなっ
てしまった。
● ストレスからなのか、毒舌をはく人。
いつもわがままばかりいう子が【 家が恋しいなあ 】
というと【 おまえの家は地獄だろ!地獄に帰れ~!】
と言いながら数人でからかっていたり【 あいつさ、
うんこまみれで汚いから近くによらないほうがいいよ
ばい菌うつっちゃうから 】と真剣に言う人も同様に
おむつ着用中だったりする。自分より状況が下に見え
る人をみて安心する。ここでも社会の縮図が。
る人をみて安心する。ここでも社会の縮図が。
● プライバシーは、はっきりいってないに等しい。
かといって、自分たちに向けられる視線を避けようと
しているようでもない。あきらめもある。それでも自
分の他にも同じ状況の人が周りにいる安心感なのか、
なんだか大きな家族のような雰囲気がある。
これは、さみしがりやのタイ人ならではの気質なのか
は謎である。
は謎である。
【 ゆうべ寝れなかったんだって、マッサージ、私より
前にしてあげて 】 なんて、自分も調子が悪くて
動けないというのに…
思いやりや優しさ、精神的な強さはもともとのもの
なのか?それとも病気と共に生きる中で育ったのか。
● ボランティアの仕事は、こうしないとならないことは
何ひとつない。実際現地に来てみて何もしない人もい
るが、何かを強制されることはない。自分でやれるこ
とをみつけるのだ。
何ひとつない。実際現地に来てみて何もしない人もい
るが、何かを強制されることはない。自分でやれるこ
とをみつけるのだ。
・食事の介助
・シーツ、まくらカバーの交換
・着替え
・おむつ替え
・施設内にある売店での買物
・つめきり
・耳そうじ
・散歩
・氷やお湯など飲み物の用意
・清拭
・食事のとき使った食器を洗う
・備品をもってくる
・シャワーのお手伝い
・髪や髭のお手入れ
・遺体の清拭
・遺体の清拭
大人のおむつを替えは初体験。
手間取ったあげく、裏表につけちゃってやりなおし!
なんてことも…ごめんね、慣れてなくて、もう少しで
終わるからと話しかけると、慣れたもので、ひょいと
おしりをあげてくれる。
なんてことも…ごめんね、慣れてなくて、もう少しで
終わるからと話しかけると、慣れたもので、ひょいと
おしりをあげてくれる。
● そのほかに一番頼まれることがマッサージ。
1日どんなにがんばっても、15、6人が最高だった。
いくらやってもおわらない~、マッサージマラソン。
いくらやってもおわらない~、マッサージマラソン。
マスクと手袋着用で湿気のある空気のなか息苦しい。
手袋はズレて自分の汗で水びたし。
手袋で患者さんの皮膚がひきつれるのも気になる。
スペースが限られ、無理な姿勢でのマッサージ。
硬直して感じない部位もがあれば、超過敏でほんの
少しふれても飛び上がる程痛みを感じところもある。
今ほんの少しの間だけでも痛みがやわらぐのなら…
ちょっとの間だけでも眠れますように…。
生きる力につながれ!だんだんと祈りになっていく。
【 この人いとしいなあ、よりそいたいなあ 】
という気持ちがマッサージの起源なのだろう。
気持ちいいと、抵抗力や免疫力も回復していく。
● タイでは「寺」の持つ役割はとても大きい。
日によって瞑想の時間があり、希望者は誰でも参加
できる。
● 僧侶の中にはHIV陽性者として入所後に得度した
方も多い。(他の寺では不可能だという)
● パバナプ寺トップの僧侶は毎週日曜日にやってくる。
おこづかいとして60Bと、ココアを配る。
● エイズは、HIVウイルス感染により免疫不全をおこし
免疫力が低下する病気。
感染経路は、性行為、汚染された血液および血液製剤の
注射、注射針の共用、母子感染、いれずみの傷に菌が入
ることもある。
皮膚は乾燥して剥がれ落ち、できものがある箇所には、
ることもある。
皮膚は乾燥して剥がれ落ち、できものがある箇所には、
大小のハエが群がる。
腫れや浮腫みでぱんぱんになり力がないか、もしくは、
激しく硬直する手足。聴力や声を失う人もいる。
急にあがる原因不明の高熱や常にある頭痛、徐々に失わ
れてゆく視力。脳に菌が入り、さまざまな認識がしづら
くなる。
自分では動けない方などはもちろん、高熱にうなされて
意識を失うほどの状態では、扇風機の風の向きを変える
意識を失うほどの状態では、扇風機の風の向きを変える
ことも、どんなに喉が渇いたとしても、一滴の水さえ口
にすることすらできない。
にすることすらできない。
● バンコクに戻ろうとした最終日、まさに息をひきとろう
とされている方がおられた。
タイでは頭に聖なるものが宿ると考えられているため、
小さい子でも頭は触れてはいけない場所とされている。
あちらの世界に、まさに移行しようとしているその時、
ゆっくり頭をなでながら、静かにただそばにいる。
(*なかには、死に際は側に寄らずそっとしておいて
あげるという考えの方もいる。看護士によっては
ついたてを用意し、他の人からは見えないように
仕切りを置くこともありました。)
★ 今回出会ったこのホスピスにも当然、問題点や改善点が
いくつもあるのは事実だ。訪れる方それぞれに意見もあ
るだろうと思います。
いくつもあるのは事実だ。訪れる方それぞれに意見もあ
るだろうと思います。
ところが、ある種のルーズな面が、患者たちを救ってい
る場合もあるようだ。
る場合もあるようだ。
結果的にだが、ここは関わる人々の自然な善意でまわっ
ていて、文化や教育の違う私達が妄信的な見方で何かの
型にあてはめて判断するのはとても簡単だけれど、それ
ではあまりにもったいない。
それでは見えてこないものがありすぎる。
ていて、文化や教育の違う私達が妄信的な見方で何かの
型にあてはめて判断するのはとても簡単だけれど、それ
ではあまりにもったいない。
それでは見えてこないものがありすぎる。
なにがよくてなにがよくないのかは問題ではない。
偏った見方をせず、ただ感じてみるだけでいいのではな
いだろうか。
偏った見方をせず、ただ感じてみるだけでいいのではな
いだろうか。
5日間の滞在のつもりが、どうにも去りがたくて1日の
ばし、また1日のばして予定ぎりぎりの7日になった。
ばし、また1日のばして予定ぎりぎりの7日になった。
【 またくるよね?いつ? 】といわれ、えーと来年…
と言いそうになった時、来年があるのかと、はっとした。
と言いそうになった時、来年があるのかと、はっとした。
患者達のことだけではない。
私自身がいま何かの病気ではなくても、私も今日帰り道
に交通事故でこの世を去ることだってあるかもしれない。
に交通事故でこの世を去ることだってあるかもしれない。
この方たちはたまたまエイズという病気になった。
エイズなのかガンなのか事故なのか、死に至るきっかけ
の違いだけで差はないのだ。
の違いだけで差はないのだ。
いつどうやって最後のときを迎えるのかは、誰にもわか
らない。いずれどの人にも死は訪れる。
らない。いずれどの人にも死は訪れる。
死が日常の風景の一部に自然に組み込まれている環境に
身をおくと、より【 生きる 】ということに焦点があ
たる。
身をおくと、より【 生きる 】ということに焦点があ
たる。
【 いのち 】のパワーの源は【 いま 】にしかない。
そして、オープンであることの力強さを改めて感じる。
ここはHIV陽性者の方々のためだけの施設ではない。
たくさんの人に知ってほしい、見てほしい。
だいじなところに何かが響く。
この場所だからこそできた体験がありました。