2012年8月9日木曜日

【 滞在記 5 】 【 2010. 3.11 ~  3.20 】 




    ● 一休さん誕生!




       ☆ タイでは男性が一生のうち一度は仏門に入ることに
         よって、より得をつめると考えられている。
         親にとっては、息子からの最大の親孝行だともいう。

         先月は、お寺からちょっと離れたところにあるセカ
         ンドプロジェクトで生活する子供たちが年に1回の
         仏門に入る日がある。

         だいたい4歳から14~5歳の子が今年は96人。
         HIV陽性でも陰性でも、一緒にこの日を迎える。
         まゆげと頭髪を剃られている姿は、痛そう…。
       
       
       ☆ この日の食堂のメニューも特別。

        ・パッタイ        ・鶏のからあげ
        ・瓜のスープ       ・はるさめのあえもの
        ・ソムタム(イサーン風) ・蒸したもち米
        ・かぼちゃの甘煮     ・タイラーメン
        ・ココナツミルクのアイス ・さつま芋の甘煮



       ☆ 白い布をまとった【 まるこめくん 】たち!
          慣れない坊主頭の感触をさわって確かめる。
          このあと講堂でセレモニーのあと、別の寺で
          2週間の少年僧としての日々がまっている。

          早朝の托鉢やお経の本を読み、瞑想の時間、
          仏教を学ぶという。この時間はこの子たちの
          中でどう育つのだろう?






     ● ボランティア仲間

      
      ☆(右側より)
       タイ人ボランティア PENさん
       東洋大学 文学部  大川詩織さん
       東洋大学 文学部  駒井美穂さん 
           (ご本人のご希望により写真を加工しました)
                 
      ☆慶応義塾大学看護医療学部
       国際協力研究会 PEACE の みなさん
                
         ☆東京大学 医学部 渡邉周介さん 
          
       ☆(右から二番目)タイ人ボランティア ITさん
       
      ☆(右側) 医学部学生 Y.Nさん
       (左側) ロッブリー病院 看護師長 ラニーさん
       
       ☆(右側より)
         タマサート大学に留学中
         早稲田大学 国際教養学部  金山ヘザー蛍奈さん
         明治学院大学 国際学部   星崎 舞さん




       ☆ 日本人ボランティアの方々は、現役の看護士、医学
         生、看護学生、また、仏教や宗教学、終末期緩和ケ
         アなどを学ぶ方々が調査研究のために訪問されるこ
         とが多いですが、近年は国際協力という観点からの
         訪問者も増えています。
           
         (・欧米からは、医療従事者が休暇に訪問する方や、
           HIV/AIDS関連団体関係者、報道関係、仏教徒等
           が多い。
          ・タイ人ボランティアは主に得を積むための場所と
           して訪問する方が多い。)


         日本とは全く異なる環境のなか、皆さん、かけがえ
         のない学びをされていかれる。
         最終日に患者さん達に別れを告げながら涙する方も。

         ある方は、いままでマッサージをしたことがなかっ
         たけれど患者さんの求めるままにマッサージに務め
         た。普段使わない筋肉が硬直して、手が震えてとま
         らない。

         自分のできるだけをつくす姿は、とても美しかった。
         震えている手は、まるで勲章のようだった。





★★★【 ボランティア仲間 の 滞在記 】★★★
  パバナプ寺で出会ったボランティアの方の滞在記です。





  《 よしくん 》


   友達の紹介で知ったロッブリーのエイズホスピス

   ロッブリーに行く前とても構えていた自分がいた


   でも

   行ってみたらなんだかとても明るい雰囲気

   ちょっとした養護施設みたい

   「拍子抜けした」という表現が一番近かった

   まったく動じることのなかった自分に自分で驚いた


   そんな僕にできることはマッサージをしてあげることだけ

   正しいやり方もわからなくて

   ほんとにいいのかな って思った


   でも


   僕なんかのマッサージで喜んでくれる人がいる

   順番待ちができるときもあった

   少し涙目になってくれてる人もいた

   思ったのは


   ここの人たちはとても

   「人肌が恋しいんだ」

   ってこと


   肌と肌が触れ合うことってこんなに力があるんだって思った

   最近親や友達

   大切な人と触れられてるかな


   エイズホスピスを訪問してから凄い考えてることがある


   それは

   どうしてエイズは差別されるのか


   だって

   風邪のほうが移りやすいのに


   俺なりに考えた答えは

   みんな「エイズが」怖いんじゃなくて

   エイズになって「差別されるのが」怖いんだ

   ってこと


   やっぱりそこには偏見や先入観みたいなものがあるからなんじゃないかな


   だからエイズ患者とか健常者とかそういう問題じゃなくて

   一人一人の意識の問題な気がした

   僕は実際にエイズ患者の人と会って

  「別に僕たちと一緒じゃん」って思った

   特別なことなんてない

   みんないっしょ


   2日間のボランティアのあと

   バンコクに戻ってからのある日の駅で
   偶然血液検査でバンコクに来ていた患者のCさんと再会した

   そのときにCさんが言っていたことが印象的だった

   「バンコクに来たけど、
    お父さんとお母さんが家には来ちゃだめだって。
    だからこのままロッブリーに帰るんだ」

   親に拒絶されることの怖さに少し触れた気がした


   休学や旅、これまでしてきた様々なことを許してくれた両親

   「はぁー」ってため息つきながら許してくれたお母さん

   駅まで送ってくれて「楽しんでこいよ」って言ってくれたお父さん

   本当に感謝だ

   って思った

   ナンプー寺を訪問したおかげでそのことに気づくことができた


   沢山の学びを本当にありがとう


   名前:大嶋義章
   出身地:新潟
   学校:長岡工業高等専門学校 専攻科
   所属団体:学生国際協力団体USAY(ゆうせい)
   USAYブログ:http://gkkdusay.jugem.jp/
   mixiコミュニティー:学生国際協力団体USAY




 《 ゆりちゃん 》

   生まれはじめて、AIDSを発症している人と触れ合いました。
   けっこう構えて行ったけれど、患者さんはすごく元気で、おちゃめで、
   自由に動ける患者さんが動けない患者さんのお手伝いをしていたり、
   施設内の案内をしてくれたのも実は、患者さんだったりして、おどろ
   きました。
   構える必要なんてなかったんだなぁ、と思った。

   AIDSって、
   もしかしたら風邪よりも感染する可能性がある病気だということ、
   私たちの日常生活で、起こりうることなんだな、と考えさせられました。

   中には、「自分がAIDSだから、親には家に帰ってくるな」
   と言われているという人もいて、どうしてこんなに差別されるんだろう
   と、彼の気持ちを考えると、切ない、悲しいなどの言葉では表しきれない
   気持ちでいっぱいになりました。

   患者さんにマッサージをしたり、お話をしたりしていて、
   そのピュアな心の裏には、孤独や不安を抱えているんだということ、
   生と死は隣り合わせだということを改めて実感しました。

   お別れをするときに、
   「次に自分が来たときに、この人たちは生きてるのかな・・・」
   という思いがあったけど、
   それは私にも、
   私の周りの友人や家族にも同じこと。

   明日は誰にも約束されてなんかいない。
   だからこそ、「今」を精一杯生きよう、と思えられた気がします。
   たった2日間でしたが、貴重な体験をさせていただきました。
   本当にありがとうございました。


   新潟出身のフリーター村山友理恵^^
   海とカメラときれいな景色と愛にあふれた空間・雰囲気がだいすき!
   わくわくすることが大好きで、ピンときたら即行動!
   最近ハマってることばは、「すべて自分」!!
   いいことも、悪いことも、すべて自分に返ってくる!!
   東南アジア~バングラ~インドと旅して帰ってきました。
   次の目標はカナダにワーホリです☆
   blog:http://ameblo.jp/yuri-eeeh/






        現在は、いままでボランティアとしてパバナプ寺で活動
        されたことがある方のみ受入れているといいます。
        受け入れ態勢が整い次第、未経験者の方も受け入れるそ
        うなので、興味のある方は、お寺のオフィスまでどうぞ
        お問い合わせください。

        E-MAIL : aidstemple@hotmai.com