2012年8月10日金曜日

【 滞在記21 】 【 2011.11. 6 ~ 11.14 】 


     ● タイ 大洪水 2001

        50年来ないといわれるタイの大洪水、去年は35年ぶ
        りといっていたのだが…

        北部のチエンマイ県から、チャオプラヤー川流域の支流
        に存在するタイ中部のバンコクまで、58の県に浸水が及
        び、【 流出した水量と、影響を受けた人数に関して最
        悪の洪水 】であると言われている。 (WIKIPEDIA)

        雨季の終わりのいつもやつだよ… といわれていたら、
        だんだん様子が変わってきた。
        ある時までは、バンコクのどこもかしこにも水はくる。
        来るか来ないかではなく、水位が浅いか深いかだけの違
        いだなんていう予測まで。
                      【 以下 photo by SIAM FLOOD 】



元国際空港


                  土嚢を積みコンクリートで塀を築いても
                     排水溝や壁から噴出してきて
                     外も家の中も同じ水の高さに

                




                                                      
                長い歴史の中 
             洪水と共に生きてきた人々
               緊急時にも動じない






        
 




             手作り発明のオンパレード


             家の前で大ナマズを釣る


       2011.11.16
       在タイ日本大使館より、バンコクは「渡航の延期をお勧
       めします」から 区によって「渡航の是非を検討してくだ
       さい」と「十分注意してください」に1、2ランクの引
       き下げが発表された。

       これは、チャオプラヤー川東側のバンコク北部パトムタ
       ニー県の境界付近に築かれたビッグバッグ(巨大土嚢)
       の堤防を数キロにわたって築いたことと、水門を開放し
       ないことにより、バンコク中心部への浸水は治まり洪水
       は終息したかのように思われたが…

       要は、北側から海に流れようとする水からバンコク中央
       を守るために北と東に振り分けたため、バンコク市街地
       への浸水は免れているものの、ビッグバッグが効果を発
       揮すればするほど市街地の北や東により多くの水が流れ
       ていく。犠牲になる人も地域もあることをわかった上で
       での苦渋の選択であったのだろう。



 
    
   避難しないと決めたけれど屋根の上に
   しかいるところがない。
   悪臭のする水、蚊の大群、物資の不足、
   心身共に体調不良に悩まされる生活が
   続いている。




            周辺住民と政府間のビッグバッグ撤去、
            水門の開放を巡る抗争は更に深刻化。



   
   
   飼育されていたワニも逃亡!
   1頭につき、1000バーツの懸賞金
   がかけられ、クロコダイルバスター
   という職業もできた。




             水のあるところを棲家にする生き物
            ( ヒル、へび、とかげ、ワニなど )
             生息地域を拡大。ペットが逃げ出した
             パターンも多く、中には血清が手に入
             らない種類のヘビも未だ逃走中。

  



     水がひいたあとも、汚泥の清掃、
     大量のごみの撤去、蚊や害虫の
     駆除に追われる。
     医療品、衛生用品の品不足も
     深刻になりつつある。
            (11/24現在) 




       ★ バンコクで滞在しているアパート周辺は、全く浸水しな
         かったものの、水道水に藻のニオイと色がついた。
         シャワーをあびるとちょっと痒い。
         飲料水は用意してあるものの、皮膚にでるとつらい~!
         
                うすい緑茶色



       パバナプ寺のある地域は被災していないものの、途中の
       道路が閉鎖され、鉄道、ミニバスも不通で軍隊のトラッ
       クでないと移動できない。

       ではでは、以前から気になっていたカンチャナブリー県
       へひとまずおでかけ。そこでなんとも温泉のある素晴ら
       しいお寺に出会い、水から逃れて水で癒されてることに。

       その後、通常の3倍強かかる道のりでロッブリーへ。
       カンチャナブリー→ バンコク → ロッブリーと半日以上
       ぼこぼこ道を揺られて、頭痛とひどい車酔いに。

     
          








         どこに行くにもバンコクを出るのと入るのが一苦労
            ジョークでバンコク島と呼ぶ人も



        1ヶ月半ぶりの寺は、シーンという音がするほど静かだ
        った。
        あれほど賑やかだった訪問客がぱったりと訪問が途絶え
        食べ物でいっぱいだった病棟も、おやつかごがからっぽ。


        患者の手元にあるお菓子も底をついたが、たまに倉庫か
        ら配られるお菓子や一週間に一度アロンコット師が配る
        60バーツがある。


        そして、生活に必要なものが全て支給され、3食も用意
        される。何よりも水を心配しなくてもいい環境で眠れる。


        いままでは当然のものとして受け取っていたものが当た
        り前ではなかった!家に帰りたいとじたばたしていた人
        たちから、ここにいてよかったという言葉をきいた。



        それもそのはず、患者の家族や友人も多数が被災した。
        ロッブリーもまだまだ水がひかない地域があり、患者の
        中にも家が1階の屋根まで水につかったうえに家を荒ら
        された人もいる。 

        病棟横の売店には、売店の店主が持ち込んだテレビが設
        置され、いつもどこかの洪水情報が流れている。
        お寺の人々は直接洪水にはあっていないが、今回の洪水
        の被害の大きさをひしひしと感じているようだった。
               【 以下 photo by Wat Phrabatnamp 】




  食堂では、近くの陸軍基地へ避難した
  方々に毎日昼食用に800食の弁当の
  炊き出し。できたてを寄付している。
  他の持ち場のスタッフも手伝いにやっ
  てくる。


 


             セカンドプロジェクトでは、洪水被害は幸い
           通年の規模 程度でおさまった。
           洪水後は、子供の家でもごみ拾いに大掃除。
           みんなでお手伝い!



            ロッブリーも地区によってはまるで
            湿地帯!ここはパパイヤ農園なのに…
 



(上) アロンコット師も10月からは托鉢ツアー
    には出ずに、洪水の非難所の慰問に出る。
    寺の倉庫に備蓄してあった保存食、石鹸や
    歯磨き、タオルなどの生活用品を支援物資
    として寄付し、仏教の説法で被災者を見舞
    うのだ。
               
    


(下) 多くの人が配布を待って、ごったがえす
    非難所の広場。









  
         今回の大洪水はどこまで被害が広がるのだろう。
         いつになれば被災者が安心して眠れる夜を迎えられ
         るのだろう。

         2006年のクーデター、一連の赤シャツ騒動のデモな
         どタイの一大事の際に人々を見て思った。

         タイの人々はしなやかでたくましい!どんなに踏み
         つけられても更に強く根をはり、上へ横へとのびる
         野生の草のように生きていく。必ず笑える日がくる。
         応援しています!