2014年4月28日月曜日

【 滞在記39 】 【2014. 3.31 ~ 4. 1 】






        ● 息子 

              トムは体質的に膿がたまりやすく、後頭部にピンポン玉ほどの
              膿がたまってはしぼりだすということが何度かあった。
              HIV薬の副作用で、腕にぽっこんぽっこんと大きな瘤状のもの
              ができている。

              そんなトムが、犬のごはんを用意してあげているところに通り
              かかった。犬を飼っていたっけ?と思ったら、車にひかれて腰
              の骨をおってしまった犬がいたので、放っておくことができず、
              面倒をみているという。


   


   
        

              動物病院にも連れていくが、1回で1000バーツはかかる。
              交通事故の傷が癒えていく段階で膿がたまるとしぼってあげる。
              【ボクも膿では痛い思いをしてるから、よくわかるんだよー。
              なんか他人事とは思えずに、息子ができたみたいな気分。もと
              もと特別犬が好きというわけじゃないけど、これも縁だよね。
              歩けるようにはなるかどうかまだわからないんだけどさ。】

              寺では、具合が悪い犬や猫が多く目にするが、とても親身に面
              倒をみている人が多い。自分のことだけでも大変だろうと思う
              けれど、痛みを知っているからやさしくなれるのかな?
              でも、【やさしいね!】というと、【え?普通だよ~】と、い
              たって自然体なのだ。  
                
             ※ HIV薬全体の主な副作用には、胃腸障害(吐き気、下痢など)
               頭痛、発疹、高脂血症、糖尿病、骨密度低下、出血傾向、
               神神経系症状(うつ状態、集中力低下、眠気、不眠など)、
               肝機能障害、腎機能障害、心血管疾患(心筋梗塞など)があ
               ります。
               そして、HIVウィルスをおさえる効果のあるものが、代謝に
               関する副作用や合併症を発症する原因にもなっている。





         ● リサイクル

               施設中では、4年ほどまえからリサイクルできるものを集め
               て活用している。

               タイではごみは日本のように分別しての収集ではないので、
               すべてまとめて出すことができる。(現在は、コンドミニ
               アムなどの清掃を仕事とする人などが、まとめて分別して
               リサイクル可能なものを売りに出してお金にしている。)


    
                  まずはそれぞれの場所で、缶、瓶、プラスチック
                  段ボールなどなど分別して保管する。
         


    
                  プラスチックは、洗浄してから包装やふたなど
                  材質の異なるものを手作業で仕分けをするが、
                  かなりの量になる。
     

       
   プラスチック専用の粉砕機の電源をいれて
    ぽんっと放りこむと…
     

    
                      あっという間に、細かいチップに!
                      この状態で業者に引き渡しとなる。

              そして、残飯は犬や猫のごはんになる。
              タイならではのトウガラシの炒め物などパンチのきいたものが
              多いけれど、軽く水で洗うだけなのでまだ辛そうだが、大喜び
              で食べている。




        ● ブータン王国 
          HRH Princess Ashi Kesang Wangmo Wangchuk王女
          パバナプ寺ご訪問 

                      31th March, 2014 王女陛下は2011年9月につぐ2度目の
                     パバナプ寺をご訪問された。
          (2011年9月滞在記はこちら)
           http://aidshospice.blogspot.com/2012/08/blog-post_7522.html

         前回ご滞在の際にできたご縁で、パバナプ寺で通訳とご案内を
         とのご依頼をいただき、ご一緒させていただくことになった。
         今回は王女殿下の従姉にあたる王女殿下とロイヤルファミリー
         メンバーの4名でのご訪問であった。


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          【前に来たときは、あなたの家族が。きているときだったわね?
          一緒に写真をとったこと覚えているわ!みなさんお元気?】
          とおたずねになられていた。

              
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          【調子はいかがですましたか?顔をみると、どんな様子だったか
          昨日のことのように浮かんでくるわ】 とのお言葉に大喜びのワーン。



               
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          元僧侶で手相をよむことのできるヤンヤンとの思い出話しに 
          思わず泣きだしてしまったのを見て涙ぐまれる王女殿下。  


               
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            ムーという名前は、Pigという意味なんですよ!とお伝えした
            ことを覚えていらして、【あら、Pig!ずいぶんよくなったわね!
            そんなあなたにまた会えて私もうれしいわ!】と聞いて、照れ
            まくるムー。
 


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            前回の最近は横になったままで座る姿勢もままならなかった
            クンマンも、なんだか調子がよくなったみたい!



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             前回の訪問時にとても印象深かったという、トンテンとの再会を
             特に望んでいらした王女様の【彼女はどこにいるの?】という
             呼びかけを聞いて急いでかけつけた再会の様子。


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               前回、ひとりで部屋にこもるワロップを気にかけて
               勇気づけられていた。


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               突然の訪問で、服を着ていなかったため恥ずかしがって
               トイレで必死に服を着ていた彼に【Don't be shy!】と、
               服を着るのを手伝われていた。
                  

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                エイズ脳症で視力を失ってしまったユイのことがとても
                印象深かったとのこと。
                【彼女は今どこの部屋にいるの?】と、再会が待ち遠し
                い様子だった。 ようやく再会できた!
  
                  

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            言葉を話さないティーノイに【わたしのこと覚えているかしら?】
            と、訊ねたら、OK!のサイン♥


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            たった1日しかないタイ滞在の非公式のご訪問に、一番
            望まれることを伺うと、時間が許す限り患者さんと一緒
            に過ごされることだけを願われていた。


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            ひとりひとりに【It's for your good luck☆】とお声がけ
            されながら紙幣を渡されていた。



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              寝たきりの患者さんのおむつ替えをされる王女殿下  
 ボランティアが実際にどんなことをするのか、同行されたファミリーの方々に見てほしい
 と希望されていた。
 ファミリーの方々もぜひ機会をつくってパバナプ寺でボランティアとしての体験ができる
 ようにしたいとのお考えがあるという。


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     (Life Museumにて) わずか7歳にしてHIV で亡くなった子どものミイラの前で

最初のご訪問から、またぜひ訪問したい!と熱望されていらしたが、ご多忙なため、2年半後にようやく叶ったわけだが、【実際に患者さんに再会してみると、最初の訪問が昨日のことのようにたくさんのことが思い出されて、自分でもびっくりしたわ!私のなかには、もうみんなが住んでいるのね。私の人生でもとても特別な場所よ。本当にまたみんなと会えてよかった!】と、瞳をきらきらさせて話されていたお姿が印象的だった。



入所者をはじめ、寺の従業員やボランティアにも細やかなお心づかいで接してくださる様子に一同大興奮\(^o^)/
あたたかい微笑みと力強い抱擁はいまもかわらず、惜しみなく注いでくださる愛情に感激のあまり涙があふれる人も多く、なによりの励ましとなった。