● ソンクラーン
ソンクラーンとは、タイにおける旧正月のことであり、
現在は政府によって4月13~15日(西暦)に固定
されていて祝日となっている。また、この期間の前後
約10日間はソンクラーン期間とよばれ、祭典が行わ
れることがある。
ソンクラーンの語源である、サンスクリット語では、
【変化・移動】を意味する言葉である。
もともとは、純粋に新年のお祝で家族が集まって仏像
や仏塔に水をかけてお清めをしたり、家族の年長者の
手に水をかけてお清めをして相手に敬意を示す。お清
めを行う期間であったが、のちに水のかけあいに発展
したため、現在では祭りの色が濃い。
(Wikipediaより抜粋)
寺では、毎年この時期の日曜日にソンクラーンのお祭
りを行う。
22年前にHIVの重症者を受け入れた際は、どこに行
っても、日々の托鉢さえままならず村八分状態になり
コミュニティから締め出される寸前だったが、現在は
近隣からだけでなくバスツアーを組んでお祝いにやっ
てくるほどになり、敷地内は歩くのもままならないほ
ど人であふれかえっている。
重症病棟にいる人でも動ける人は、散歩がてら杖をついて
でかけたり、車椅子でおでかけ。催し物やお祝いの儀式に
参加して、ごちそうをほおばり、新年のお祭りを満喫して
いた。
以前寺にいて、現在は外で自活している人々もタイの正月
やその他のイベントの際に仲間を訪ねてやってくる。
重症病棟にいる友人にも水かけの祝福をする。
具合の悪い人には、手に水をかけるだけだが、まあまあ
状態のいい人には、背中にかける。きゃっ!つめた!!
水をかける人もかけられる人も、みんないい笑顔(^。^)
具合の悪い人には、手に水をかけるだけだが、まあまあ
状態のいい人には、背中にかける。きゃっ!つめた!!
水をかける人もかけられる人も、みんないい笑顔(^。^)
突然の訪問に、懐かしくて思わずなみだ(ToT)/
● マリ
マリは、とても手先が器用!
重症病棟の入口に咲いていた白い花をみつけて、器用に
糸に通してレイを
めでとう♪】といって、私にもかけてく
ありがとう~(^0_0^)
まだ元気なときは、家でお姉さんとビーズや石をつなげ
て、ブレスレットやネックレスなどをつくっていて販売
していたことがあるそうだ。いろんなデザインを考えな
がらつくるのが楽しかった~!と話してくれた。
ほんの1か月前には高熱で寝たきり、食べ物もろくに食
べ
ない痛みや、おしりに床ずれ、突発性の高熱に悩まされ
てはいるが、ひとまず食欲がでて、ずいぶんと気力がで
てきたヽ(^。^)ノ
マリは、正義感が強くて、他の人が理不尽な目にあって
いる人がいると、【そんなのおかしいよ!】と伝えるこ
とができる。
自分が疎まれることがあるかもしれないとしても、それ
でも他の人のために声をあげることができる人☆
● まくら
消耗品のひとつに枕がある。
もちろん枕カバーは使用しているし、ほぼ毎日洗濯した
ものに換えている。
しかし、エアコンのない扇風機だけの病棟で高熱でうな
されることの多い人たちの枕は、すぐに汗やよだれ、脂
でぼろぼろになる。枕カバーも洗濯してもこびりついた
臭いがとれない。
新しく入所した人に与えられるのも、使い古されている
ものになる。それはもちろん枕だけではない。
寺では寄付された物資でまわっている。
新品の枕の寄付はそうそうないのだ。それに、寺の従業
員の使うものも同じように寄付されたものから使われて
いるため、悲しいかな、一番必要なはずの患者のものま
ではまわってこないのが現状だ。
周期的に様子をみて購入して寄付しているが、数もまと
まるとけっこうかさばるため、車の手配も必要になる。
なかなか思うようにいかない。
枕カバーやシーツ、服も、重症病棟のものはまとめて洗
濯され、洗濯後のものもまとめて置いてあるが、せっか
く新しく購入しても、新しい質のいいものばかりがいつ
の間にかなくなってしまう。軽症者の人が、いいものが
あると持っていくため、その結果、重症病棟には結果的
に古いものばかりになる。
何でも新しいものというわけにはいかなくても、せめて
肌にふれるものだけでも、心地よく使えるぐらいのもの
にできるといいのだが。