● パバナプ寺20年周年記念兼アロンコット師誕生日
パバナプ寺が開設してちょうど20年がたった。
12月9日はアロンコット師の誕生日に盛大にお祝い
の場が設けられた。
当初は特にエイズ患者を受け入れるための寺だった訳
ではない。どこにも居場所のない患者を目のあたりに
した師が、お堂に簡易ベッドを設置して患者の看護を
したのがはじまりだという。
今は協力体制にある病院にも、近隣の人々からも大反
対を受けて村八分状態。どこに托鉢に出向いても誰か
らも見向きもされなかっただけでなく、ずいぶん嫌が
らせを受けたのだそうだ。
それが今ではタイでは知らぬ人がいないくらいの有名
な寺になり、ロッブリーだけでなく、タイのあちこち
から大勢の信者がお祝いに駆けつけるようになった。
普段から寺にやってくる数百人の参拝客は見慣れてい
るが、すれ違うこともままならない程の混雑は、8年
勤務するスタッフも初めてのことだという。(この日
の来客は2000人を超えるとも)
誰がなんと言おうと、信じたことをやり続けることが
どれだけパワフルなことか!
人々の中に根ざす奥深い差別と偏見の問題は未だ解決
したわけではないが、不可能なんてないと思える、何
とも感慨深い日であった。
寺へ続く道にたつお祭りの案内看板
● 一番のくすり♥
故郷から離れて寺で暮らす患者にとって、何よりも
一番の薬といえば、やっぱり家族のお見舞いに違い
ない。もう何日も前からそわそわして、落ち着かな
い様子で夜も眠れない。
CD4の値もあがっちゃうに違いない♪
● 朗読のお手伝い
人がたくさん集まるところには
どこにもやってくる宝くじ売りが早朝から門前にやってきた
朝8時前から老若男女でごったがえす園内
思い思いのごちそうの屋台が100店ほど並ぶ
全部無料の食べ放題!
人気の屋台には長い行列ができ、売り切れ続出
(photo from Wat Phrabatnampu)
アロンコット師も分刻みのスケジュールをこなす
アロンコット師も分刻みのスケジュールをこなす
お祝いのお布施
ゲームに妖精セットをプレゼント
ピンクがお気に入り♪
一年ほど前に義理の母の田舎に引っ越したアームも
ファミリーでお祝いに駆けつけた。
以前寺に滞在していた人々の懐かしい顔も多くみられた
手に手に大きな袋、主には生活必需品だというが、
なかには扇風機をもって帰る人もいたり~
1回20バーツのくじびきは大人気!!
中国風の獅子舞
奉納する人がお供え物を置くと、
獅子が踊りながら受け取ってくれる
最後はコムローイ(灯籠飛ばし)で締めとなった
● 一番のくすり♥
故郷から離れて寺で暮らす患者にとって、何よりも
一番の薬といえば、やっぱり家族のお見舞いに違い
ない。もう何日も前からそわそわして、落ち着かな
い様子で夜も眠れない。
CD4の値もあがっちゃうに違いない♪
バンコクに住むサルワイの自慢の娘たち。
左半身に麻痺のある父の洗濯物が、ちゃんと区別がつくように
名前を刺繍した洋服を用意してくる
タイの南部からほぼ1日かけてやってくる妻と息子に
守衛の仕事をするソムチャイ。
長い学校の休みを首を長くして待っている。
家族で寺の中で暮らすことも考えてはいるが、まだ決心がつかない
バンの育ての親がやってきた。
刑務所で8年過ごしたあとに寺にやってきたバンを
【 この子はねえ、小さい頃からほんと寂しがり屋だったんだよ。
寂しい時はなぜか体を掻くの。おかあさんもよく背中掻いてあげたね。
ほら、よく眠れるように掻いてあげるよ 】といって愛しそうに息子を抱き寄せた。
つい、ふだん憎まれ口をたたくことが多いバンも、子猫のようになってしまう。
● 偽おしっこ
おむつを替えてくれと呼ばれるのがやけに頻繁で、
しかもおむつの濡れ方もなーんか違う…なんだか
わからないけど、違和感があった。
においも色もないような…
ナレーは、ものすごく涙もろくなっている。
バンコクにいる家族がもう愛想をつかして、電話
にも出ないのだそうだ。
最初から左目には白内障が見られたが、目に菌が
はいり、まるで魚の胃袋のようなものが目から飛
び出し、膿がでてくるようになった。
近くの病院で見てもらったら、手術したほうがい
いというのだが、そのためにはバンコクで家族の
サポートを受けることが必要になる。
その知らせを聞いた家族はそんなことはしなくて
いいから、ほっといてくれと言うのだそうだ。
おむつの違和感は、結局ナレーがペットボトルの
水をおむつにじゃーっとやっているところを見て
しまったことで解決した。
【 どうして? 】と聞くと【 わからない 】
と言う。何も言えなかった。
痛みを感じないのは不幸中の幸いでしょうか。
ふだんはガーゼでおおっているのだが、
気になって触ってとってしまう。
気になって触ってとってしまう。
● 朗読のお手伝い